
独断と偏見に満ちた日々考察・31
2002横浜緊急レポート・パシフィコ横浜大攻防戦顛末記
その1
さて、キルターにとっての年に一度の大イベントといえば、お馴染み、横浜のキルトウィークである。
もっとも今年は、某国営放送主催企画の乱入によって、その存在意義に多少の低下はきたしたものの、やはり老舗の風格に一日の長があるとは、衆目の一致するところであろうと思われる。
日本キルト界の最高峰。そのキルターの祭典が、今年もまた、やってきたのであった・・・
さて、前年、イベント会場内オフにおいて、期せずして仕切り屋、の異名をいただいてしまった筆者だが、あいにくと今年は持病の更年期障害が悪化。
その前日まで「行こか戻ろか、三途の渡し・・・」という状況に煩悶していたというていたらくながら、やはりここはキルターのお祭り。
「参加するアホウにせぬアホウ。おなじアホなら参加せにゃ損々・・・」という生来の物見高さが鼻の差でレースを制し、金曜中日におっとり刀でいざ出陣、という運びになったのである。
出かけるからには気合を入れねばならんっ!
あちこちくたびれてよたよたよろよろ歩く姿を衆目にさらすのも憚られる、と思案投げ首した筆者。
熟考の末、ここは一つ日本古来の伝統民族衣装で行こうッ、と、筆者は箪笥の中からしつけがかかったままの結城紬を、引っ張り出したのであった。
さて。当日は日頃の心がけのよさを実証するかのように、雨も落ちず寒さもほどほど、というまずまずの天候具合。
裾捌きのシュッシュッという心地よい絹ずれの音と共に、まずは無事に会場入り。
とにもかくにも一通り作品を見なければ、というキルターとしての最低限度の使命感に燃えつつ、広い会場を駆け抜ける。
まあ、展示作品の傾向と対策そのた諸事情諸々ひっくるめて感想は多々あれども、所詮感じ方は人それぞれ。
それに筆者が並べるそんなゴタクを、長々と喜び勇んで熟読してくださるような奇特な諸姉も、存在していないであろうことでもある。
ここはひとつ。百聞は一見にしかず。まあ、会場にお越しになれない場合は、図録など見ていただき、個別に感動していただければ幸甚である。それよりも今回は、背中に背負った作り帯のせいで行く先々で背後に視線を感じつつ、筆者は漸く展示会場出口に近づいたのであった・・・
さて。キルトウィークのもう一つの楽しみは、オフ会である。
今年は去年ほどの規模ではないにしろ、何人かの集合があるとのこと。
一時半から、というその時間帯にはまだ少し間がある。
どれ、ショップの方の下見でも・・・と移動しかけた筆者に。
「あの、すみません・・・ワタシ、こういうものなんですけど」
と、いきなり近づいてきて名刺を差し出したのは・・・他ならぬパッチワーク倶楽部の編集者嬢なのであった。
「会場の熱気をご紹介する、というコーナーの写真を撮っているんですが、お着物を着た方は何人かお見かけしたんですけど、帯ははじめてみました。ご自分でお作りになられたんですか?」
にこやかにそう切り出したお嬢さんの言葉に、筆者はあぁ、と思い出した。去年のキルトウィークの後、そういえばバッグや洋服を紹介するコーナーがあって、スプールのお仲間も何人か顔を出していたではないか。
もとより、帯・バッグは言うに及ばず、筆者の場合着物も自作、着付けも自前である。
前と後ろから何枚かの写真を撮られ、にこやかに礼を言われて別れたものの、これが後にとんでもない話の盛り上がりを見せようとは、神ならぬ身の凡夫。もとより、知る由もなかったのであった・・・
そんなこんなで時計は1時半。
会場二階に集合したのは、足利本部4名を軸に総勢入れ替わり立ち代りで常時10名前後。
今回歩くスプールの広告塔・もしくは看板と化した筆者の背中を目標に、スプールメンバーが集合する。
合言葉は。「親分、可愛い」
そのC女史。去年ホテルにてフレンドシップまつりを拒否されたのが余程にトラウマ化していたのであろう。
今年は裾が切りっぱなしのデニムのスカートである。
車椅子のMIZUMAMAさん、並びにたくさんのビーズアクセサリーをお土産にと持参してくださったなみなみさんを核に、会場二階はしばし賑やかに盛り上がる。
この時、「一人一個で」と釘を刺したなみなみさんの言葉にもかかわらず、どこぞのどなたかは親分特権で二個せしめていたことを、筆者はここに声を大にして書き記しておこうと思う・・・
そうこうしているうちに午前中はちみこちゃんの展示会に行っていた、というスプールの重鎮・まちばりさん登場。
共に現れたのは、自称ヤンママ。去年のこの「ヤン」は「ヤング」の「ヤン」だと主張していたにもかかわらず、この夜のオフ会にて「ヤン」が実は「ヤンキー」の「ヤン」であることが判明したYUMITIさん。
横浜は初めてというSHINOさんと、さちこNさん、YUMI・Tさんははキルト・ネコの会の話題と、某ミシンの強気の購入の話題で盛り上がり・・・
その他にも、茶々さん、そめっちさん、TOTOROMAMAさん、PARSELYさん、NONさん(も、漏れはないかな? 皆さんとお話は出来なかったので覚えている範囲内。なにぶんにも病み上がりのよれよれ状態での横浜入り。失礼がありましたらなにとど、広いお心を持ちましてお許しいただけるよう、お願いいたしますm(__)m)
(あ、MIZUMAMAさんちの玄ちゃんは(・・・ヒトん家のダンナをよびすてに・・・(^_^;))渋めの中にも男の不器用な優しさが漂う感じの、ナイスミドルでございましたよ^m^)
ま、それはともかく、一時間あまりの盛り上がりの後、またメンバーはそれぞれの予定に従ってフェイドアウト解散。
だがしかし。
「000リーンは?!」
まちばり女史の発したこの一言で、事態は急転直下、横浜の大攻防戦に突入するに至るのであった・・・・・・・・・・
c) 著作権者 suzuki-michiko 2002・7/31 発行